第5回 お坊さん(最終回)
ตอนที่ 5 พระสงฆ์ (ตอนจบ)


前回までで、出家体験の1日紹介は終了したところでだが、今回は、体験出家中に経験したちょっとしたイベントについてお話ししたいと思う。

1.    外出
2週間という短い期間ではあったが、3度ほど昼間に外出する機会があった。
朝の托鉢以外は寺の外に出ることもなく、僧房の掃除や洗濯、夕方のお勤め以外は日がな一日ぼーっと、、、もとい、瞑想や、内省に慎む生活であったため、当時の記憶はいまだに鮮明に記憶に残っている。

①    学校(小僧の学校)   
お世話になっていた僧侶が授業を持っていた為、同行させてもらったことがある。出家して言う僧侶の中には、まだ成人しない子供たちも混じっている。彼らは、お寺に預けられており、そういういわゆる小僧のための学校があった。私が見学させてもらった授業は、確か仏典に関するものだったと思う。さっぱり意味が分からなかった。
学校での小僧の様子はというと、小僧の格好をしていても、子供は子供。みんな外国人が来たというおことで興味深々で私のことを見ていた記憶がある。

②    読経
一度、急に外出するといわれて、同房の僧侶についていくとお寺の外に手で、バスに乗った。しばしバスに揺られていきついた先には、立派なお寺があった。(なんというお寺か定かではないが、)当時、ラーマ9世の母親であるシーナカリン王太后が逝去されて何日目かの読経であったと思う。かなりの数の僧侶が、集まりいくつかの堂に分かれて、読経をした。私もその中の一人として参加させてもらったのだが、読経もままならず、星座をしている足も痛くなり、それでも普段の読経とは違った雰囲気のイベントに(興奮することはご法度はではあったけれど、)かなり興奮していた。

2.    留守番
一度、朝急に同房の僧侶から、「これから外出するが一緒にくるか」と言われたことがある。どこに行くのかという問いに対し、「ソンクラ―」との答えであったが、当時、タイの県名疎かった私は、「ソンクラン??(タイ正月)なんのこっちゃ?」という形で逡巡していると、拒否の意味にとったらしく、留守番することになった。僧侶の故郷がタイのソンクラ―県であり、3泊4日程度でそちらに旅をするという非常に楽し気なイベントであったことは後に知るのであるが、一人で留守番することになってしまった。朝の托鉢も一人で出かけ、いつものおばさん、おじさんに喜捨をしていただく。こんな似非僧侶が一人で来ても喜捨をしてくれることに驚いた記憶がある。お経は、相変わらず「ごにょごにょ」ではあったけれど。

留守番中にいまだに悔いの残る出来事があった。
ある日、洗濯を済ませ、僧房でくつろいでいると外から呼ぶ声がする。
外へ出てみると、物乞いが立っていた。様子から察するにご飯を恵んでほしいといっているらしかった。
この時、私は、かなりビビってしまい、知らない人を僧房に近づけることや余っているからといって喜捨されたものを買ってに恵んでいいのかなど考えているうちに、物乞いは、何やら捨て台詞を言って立ち去ってしまった。私が恵んであげなかったからといって餓死してしまうような国ではないけれど、ビビッてしまって行動がとれなかったことがいまだに少し悔やまれる。

以上を持って、5回にわたって、ご説明してきた体験出家のお話は終わりとなります。
来月はまた、別のオンリーなことをお知らせいたします。