皆様はタイで車体やナンバープレートにステッカーを貼っている車を見たことがあるだろうか。今回はそのステッカーについて、一部ご紹介をしたい。普段運転をする私には、タイ人の運転マナーについては言いたいことが山ほどあるが、今回のコラムの趣旨と変わってしまうので別の機会に取っておくこととしよう。
一番よく見かけるといってもよいかもしれない。タイでは、縁起の良いとされている9や5等のぞろ目のナンバーを購入することもできるが高額であるため、そこまでこだわりのない人々は、ナンバープレートの番号の上に金箔をはったり別の文字を貼ったりする。
考え方は様々なものあるようだが、主に数字の合計の1の位が0(タイ語でศูนย์スーン、これは“無くなる”という意味のสูญスーンと同音異義語)になってしまう場合、縁起が悪いと考え、それを避けるために別の数字を貼ることが多いようである。この理由以外にも合計して縁起の良い数字にしたい、自分の好きな数字にしたい、など考え方は実に様々なようである。
トヨタ、ホンダなどのエンブレムに、羽根、天使の輪をつけて天使にする。もしくは、羽根と尻尾をつけて、悪魔にするなど、かわいらしいアイデアもある。
タイ語は実にいろいろなバージョンがある。よく見かけるものを挙げる。
タイでは、曜日に色が割り当ててあり、自分の誕生日の色を使うと縁起が良いとされていることから、各々自分の曜日の色を好んで使う文化がある。車を買う際にその色がない場合に、(若干無理やりだが)上記のステッカーを貼ることで自身の運転の安全を願うもののようだ。
そのほかに占い師に黒い車はあなたに合わないといわれた、とか、風水的に、とかこれもいろいろと理由があるようである。
これは、サムットサコン県にあるお寺で、このお寺の参拝者に配られているようだ。きちんとお坊さんの念も込められているようなので、道中の安全を願うドライバーには縁起がいいとされているようだ。仏像をかたどったお守り(プラ)と同様のものと考えてよさそうである。
このほかにも、รักเมียที่สุด (嫁を一番あいしている) であったり様々なステッカーが見受けられる。
ほかにもまだまだ面白ステッカーはあるのだが、現行スペースの関係もあり今回はここまでとしたい。皆様も渋滞でのイライラ解消の一環として面白ステッカーを探してみてはいかがだろうか。案外運転手さん、や従業員さんとのタイ語会話練習にもなってよいかもしれない。