第4回 お坊さん(2)
ตอนที่ 4 พระสงฆ์ (2)


朝食後午前に8時には朝のお勤め。私のお世話になったWat Benjama Borpitは5バーツ硬貨にもなっているお寺であった所為か、本堂も大きく僧も数多く滞在していた。その僧たちが本堂に集まって読経をする。新米の私は教本を持ち込んでいたが、それでもタイ文字で書かれたパーリ語を読むことはかなりの難易度で、しかもタイ式の横すわりで耐えなければならないことは私にとってかなりの苦行であった。足腰の痛みと、パーリ語のお経の波の中でもまれるとなにか意識が別のところに飛んでいくような気になったものである。

朝のお勤めが済むと、皆僧房に戻り、学校があるものは学校へ、仕事があるものは仕事へ、またあるものは、洗濯、掃除などをする。私は、体験出家でもあったので、大抵この時間は袈裟の洗濯などをして過ごした。

午前11時には、昼食。成人の僧は1日食(例外はあり)だが、私は未成年であったため、昼食も許された。いずれにしろその日最後の食事になるため、この昼食にいかに胃にものを詰め込むかが勝負であった。いかなる欲から遠ざかるための修業とはかけ離れたことを考えていたことは否めない。。。。

午後は、体験出家の私には特にすることがなかったため、ほぼ、日記を書いて過ごした。日記にも書くことがなくなってくると、徐々にそれまでの人生のいろいろなことに考えが及び、自省をすることができたのがとても濃度の濃い時間であったと思う。日記につかれると、瞑想。朝が早いので瞑想のつもりが寝ていることもあったが、静かに座って、自分の呼吸の身に集中して行くと、次第に周りの音がよりはっきりと聞こえてくるようになり心が落ち着いたことは覚えている。

そうこうしていると夕方6時になり夕方のお勤め。
お勤めが済むと、あとは寝るだけなのだが、TVで歌番組も、スポーツ観戦も、ドラマ視聴も戒律に反すること(歌で高揚する、スポーツで興奮する、ドラマで喜ぶ、怒る、悲しむ)になるのでテレビは見ないし、お経の暗記をするか、日記の続きを書くか、瞑想をするかしかなかったので、早々に寝床に入った。
寝床といっても、幅の狭い木のベンチのような物にシーツを引いただけのものであったが、意外と熟睡ができた。
これにて、私の体験出家の一日の説明は終わりとなるが、次回少しだけ番外編をお伝えしたい。回数は少なかったが、学校へ行った話など、いくつか起きたできできことについてお話をさせていただこうと思う。